「英辞郎 on the WEB Pro」の整列・頻度集計機能を利用すると、検索キーワードがどのような単語と共起する(いっしょに使われる)ことが多いのかを、「英辞郎 on the WEB Pro」のデータから簡単に調べることができます。
この機能は、大量の文書を分析対象とするコーパス言語学では一般的な分析手法ですが、「この動詞はこの名詞を目的語に取ることが多い」といったことや「この動詞がこの前置詞をともなうときはイディオムとして使われているようだ」といったことがわかるため、英文ライティングなどにも応用できるものです。
整列とは
「整列」とは、検索キーワードを軸として整列させ、前後のテキストを同時に表示することにより、検索キーワードがどのような文脈で使われているかを一覧できる形式(※)で表示する機能です。 ※ この形式を KWIC(Keyword in Context、クウィック)と呼びます
- トップページか検索結果ページにて検索キーワード入力欄にキーワードを入力し、「整列」ボタンをクリックすると、別ウィンドウが開き、検索キーワードを中心に、そのキーワードの前後を両側に展開させた形で整列する KWIC 形式で表示します
- 検索キーワードの前後にどのような単語や表現が出現しているのかがわかりやすくなります
- 検索結果上部の「右1語目」や「左2語目」などと書かれたリンクをクリックすると、検索キーワードの右側の1語目や左側の2語目」をアルファベット順(昇順)に並べ替えて表示できます
- 検索結果が長い文章の場合、必ずしも検索された文章の全文が表示されているとは限りません。検索結果の各行の右端の「詳細」と書かれたリンクをクリックすると、検索結果の各項目の省略された部分も含む全文を読むことができます
- 検索結果画面には、最大で 50件の検索結果が表示されます。それ以降の検索結果は、ページ上部右側にあるページ切り替え用のリンクをクリックして、先のページを参照できます(※)
※環境設定にて1ページの表示件数を指定することはできません - 整列結果ページからも、整列、頻度集計、英和・和英検索が可能です
- 通常の検索結果ページの拡張検索からも整列をおこなうことができます
頻度集計とは
整列機能では、その検索キーワードの前後に使用されている単語が見やすくなりますが、前後にどのような単語が多く使われているかを知りたい場合には、頻度集計を活用します。頻度集計とは、検索キーワードの前後に存在する単語の出現回数を「英辞郎 on the WEB Pro」の収録データから集計し、出現頻度が高いものから順に最大で20件表示する機能です。これにより、検索キーワードと共起する傾向の強い語彙(※)をその出現頻度順に一覧できます。
※ Collocationと呼ばれ、単語と単語のつながり(連語・共起関係)を指します。出現頻度が高い単語ほど、検索キーワードとセットで使われることが多い単語である可能性が高いと言えます
- トップページか検索結果ページにて検索キーワード入力欄にキーワードを入力し、「頻度集計」ボタンをクリックしてキーワードの検索をおこなうと、検索キーワードを中心にその前後に出現する単語の出現回数を集計し、出現回数が多いものから順にページ上部より表示します
- 検索キーワードとどのような単語がつながりやすい(共起しやすい)のかを数値で表すためわかりやすくなり、熟語や定番のフレーズ、その検索キーワードとりやすい前置詞などが見つけやすくなります
- 上図の relationship の場合、good(良い)close(密接な)、personal(個人的な)、working(仕事上、職場での)、long-term(長期的な)などが形容詞として頻繁に使用されることがわかります。また、直後に来る前置詞としては、with(〜との)、between(二者間の間の)が多いことも見てとれます。
- 集計対象は、検索キーワードの前後3語目までとなります
- この集計表に表示された単語をクリックすると検索キーワードとその単語の語順を保ったままで「英辞郎 on the WEB Pro」を検索し、その検索結果を閲覧できます
- 上図の場合、右1語目の "with"(1行目)をクリックした場合、「英辞郎 on the WEB Pro」から見出し項目に "relationship with" が含まれるものを検索します
- 上図の場合、左 2語目の "mutually"(3行目)をクリックした場合、「英辞郎 on the WEB Pro」から見出し項目に "mutually 〈1語〉 relationship " のように "mutually" と "relationship" の間に1語を含む見出し項目を検索します
- 通常の検索結果ページの拡張検索からも頻度集計をおこなうことができます
画像は開発中のものであり、実際の画面と異なる場合があります。